総理大臣とは。

ということで、麻生さんの問題である。
最初は、口は悪いがそれなりに頑張ってくれるのではないかと思っていたが、そうではないようである。
この人の問題点はいろいろとあるのだが、ちゃんと物事を考えてから口にしていないような気がする。
内閣総理大臣というのは、日本国の行政のトップなのである。その一言によって、国運が左右されるほど重要な地位にある。彼の祖父である吉田首相は、国会で野党議員に向
かって「ばかやろー」といったために解散に追い込まれた。また、1927年、片岡直温という大蔵大臣が、なんとか資金繰りのめどをつけていた東京渡辺銀行について国会
で「破たんした」と答弁してしまったために、取り付け騒ぎになり、恐慌にむすびついた。
それこそ総理の顔色が悪いからといって円が売られることがあるかもしれないのである。
そもそも、政治家というのは、発言が重いものということを先輩の政治家からしつけをうけるのが当然の道である。ところが麻生氏からはそれが感じられないのである。ひと
ことでいうと、政治家としてのしつけがなってないのである。
漢字がよめないというのも、彼の学識がないというのはもちろんのこと、上のようによく考えてから発言していないということに還元されれると思う。すなわち、もし、よく
考えて発言をするのであれば、「ここはこう説明したほうがわかりやすのではないか」
「こういう表現をつかうと誤解をされるのでこうしよう」とよく考えるのである。そう
すれば、自分の理解できるタームで自分のことばで説明するはずである。いまの彼は、秘書官などの書いたものを、予習もせずによんでいるからこういった体たらくになるの
である。

すぐれた政治家というのは、上のような発言に対する考察を瞬時に適切になすことのできる政治家なのである。
優秀の学生というのはあまり予習をしなくても、教師の質問についてすぐに返答できるのである。しかし、劣等生は、予習をしっかりせねば、返答ができないので、下調べをきっちりするのである。劣等生が予習をせずに優等生のまねをしようとしてもしかたがないのである。
まんがなど読む前に、漢字検定でも受けたほうがよいのではないだろうか。