加藤一郎先生死去。

本日は、加藤先生の話。
民法の加藤一郎先生がおなくなりになったわけである。私のやうな不勉強な人間でも先生が不法行為法でなしとげた業績が大変なものであることは理解をしているわけである。
直接お話しをしたことはないが、パーティーなどで2度ほど、直接お話しをうかがう機会があった。私がお会いしたときはも80歳くらいであったろうが、不思議な迫力のある先生であった。

加藤先生といえば、東大紛争のときの総長代行(文部省的な官職名としては東京大学長事務取扱)。なんとなく、加藤先生=機動隊を導入した悪人という認識が広まっているが、加藤先生は、なんとか、大学のことは大学のなかで解決しようとしていて、機動隊導入の要請をしませんかという警察から要請にに対して、ことわったことがあるらしい。佐々氏の本に書いてあった。NHKの番組でも、機動隊導入の前日に、安田講堂全共闘に電話をしたことが紹介されていた記憶がある。
なんとか、大学のことは大学で解決をしたいと思われていたに違いない。入学試験の中止などは本当に断腸の思いであったであろう。

不出来な私は、先生の書かれた本を一冊もちゃんと読んでないし、所持もしていないことに気づいた。ヤフオクで名著「不法行為法の研究」をよみたいとおもいさっそく入札をした。

心からご冥福をお祈りします。合掌。