おうどん。

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ということで、体育の日は昨日のでありました。体育の日であるにもかかわらず、スポーツをしようという気などはまったくありません。朝は6時ころ起きだして宅建の過去問演習。ふと、うしてもさぬきうどんが食べたくなりました。時間は8時ころです。

ということで、2駅先の宮前平付近にあるという有名なさぬきうどんやにいこうと決意しました。

インターネットで調べると、駅からだいぶんあります。まあ、今日は体育の日なのであるいていくこととします。

てくてく10分経過。まだまだです。てくてく。さらにいきます。てくてくてく。30分くらいまっすぐ歩いて、ふと右側を見ると、朝の10時20分であるにもかかわらず、すでに4~5人の行列ができている店があります。目指す「綾」といううどん店であります。とりあえず、列の最後尾につきます。いろいろと並び方にもローカルルールがあって、ちょっと斜めに並んでいたりすると順位が保全されない危険性があります。細心の注意で、ぴったりと前の人の前に並ぶわけであります。

情報によると10時30分開店。10時30分になると順番に店内に招じ入れられ着席します。当初は、注文の作法やオプションの天ぷらに特別のルールがあるのかと不安でしたが、親切そうな店員さんが、順に注文を聞いてくれて、非常にスムースに発注がすみました。

うどんやではあんまりありませんが、東京のラーメン屋なんかでは、注文のときにいろいろと検討してもたもたしていると、後順位の人に露骨にしたうちされたりします。大阪だと、だいたい、後ろの人が口は悪いのですが親切で、「これこれこうやって注文すんねん」と教えてもらえます。その点、親切なのは、本場香川県ののさぬきうどん店。約20年前くらいのはなしであります。当時高校生だったミラー青年は、だいたい毎日、夕方まで、図書館で数学の問題を解いておりました。当然、腹が減ります。図書館から駅までの過程にあるうどんやに毎日入るわけであります。高松市というのは、実にうどんやが多く、毎日いろいろなうどんやにいっていたわけであります。だいたい、当時ミラー青年がいっていたような店は、自分でうどんをあっためて湯きりしないといけないわけです。不器用な私が躊躇していると、親切なおばさん店員が、「ちょっとかしてみーまい。こうやるんじゃわ」などと、親切にサービスしてくれます。高校の制服をみて、「あんた、○松高校にいっきょんな。ほんだら、かしこいんやなー。私のいとこの息子も3年生なんじゃわ。○山いうけどしっとるやろ」。と、まったく断定的に質問をしてきます。当然世間のせまい私は同じ高校でありながら知る由もありません。しかし、適当にうなづくと、おばさんは、知り合いと解釈し、「だったらサービスしとくわ」などと、注文していない天ぷらがついかされたり、普通盛りが大盛りになったりするわけであります。あのおばさんのうどんやは、物価高の現在大変苦労していることでありましょう。

もとにもどり、いまの話。この「綾」なる店の店主は、香川県の名店で修業した方だそうであります。接客も感じがよく、期待に腹をならしながら待ちます。朝いちばんなのでゆでたてのうどんが供されるわけであります。
来ている他のお客は本当にうどんがすきらしく、ぶっかけうどんと、ふつうのうどんの2種類のうどんを注文しています。どんぶりがいっぺんに二個出てくるというのは、よほどのうどんずきでなければやらない注文方法でしょう。わたくしは、あつあつのうどんを注文。てんぷらはセルフサービスらしく、かきあげとちくわ天をとってきます。

ここのうどんはまさに正統派のさぬきうどん。いっさいのごまかしのないうどんであります。ほんとうにおいしかった。ひさびさに香川に帰った気がした次第であります。帰りには大行列ができていました。(写真をとろうと思ったが、人目を気にしてとれませんでした小心な私)。大変な人気店であるようです。休みの日は今度は自転車で朝から来ようと思ったミラーでありました。