キャリア・コンサルティング技能検定?

ということで明日は遅いかもしれないので、日付がかわったいまのうちに更新しておきます。


最近まったく関心を失っているが、キャリア・コンサルタント、ないしキャリア・カウンセラーという資格がある。ただの民間資格であっていろいろな団体があるが、その内の基準を満たしているものは、厚生労働省のキャリア形成促進助成金の対象として指定されている。
それが、今度、技能検定になるそうである。技能検定というのは、職業能力開発促進法にもとづいて行われる国家資格である。
実は、それこそ、れんが積みとかめっきとかいろいろ職種があるのだが、何年か前に、ファイナンシャルプランニングとテラーが職種に指定されたあの技能検定である。

そもそも私は、キャリア・コンサルティングの講座を実施していた会社に在籍したこともあり、ファイナンシャルプランニングとテラーの試験実施機関である会社の社員であったこともある。そういう意味では一家言どころか百家言あるのである。

率直にいって、いまからは、人が足りなくなる時代。国家がそういった資格をやっても、みんなそういった専門家の助けをかりずとも就職できるようになる。就職の世話だけがキャリア・コンサルタントの仕事ではないといわれそうだが、重要な部分を占めていることは異論がないだろう。


しかも、コンサルタントというものを国が基準を定めて資格化するという発想が官依存の発想で気に食わない。資格なんてなくても食える人は食える。食えない人は食えないという自由競争でやって、なんか不都合があるのか。


国家資格化すれば、政府のおすみつきで資格の格があがるとおもっている人がいるのであれば、悲しいことだ。民間が民間の力でやっていくべきことだ。
はっきりいって旧労働省の利権確保策の一環であるような気がしてならない。
ハローワーク民営化なんてだんだん遠ざかっていくような気がする。お上に基準を決めてもらおうというかんがえで、民間版ハローワークなんでできっこない。

困るのは求職者。いつまでたってもハローワーク基準で日本のキャリア・コンサルティングが律せられることになる。