あー。司法試験予備試験。

司法試験予備試験

最近、法務省のホームページをみていて発見。
要するに、新司法試験というのは、法科大学院修了 → 受験 
という流れが原則だが、法科大学院にいかずともそれを同等の実力をもった人には、新司法試験を受験できるようにするために予備試験というものができるらしい。

要するにこの予備試験を受ければ、法科大学院にいかずとも新司法試験を受けることができるわけである。

自分が考えたのは、それだったら、「予備試験の予備校」がどんどんできてくるのではないか
ということである。

予備試験にはとくに受験制限はかからないということを前提にすると(細かいことは正式にはきまってないと思う)
予備試験には大きなメリットがある。(裏を返せば法科大学院のデメリット)
① ロースクール経由だと最短でも24歳でないと新司法試験が受験できない。
 しかし、予備試験経由だともっと早く受けれる可能性がある。
② ロースクールは、夜間開講のものは少ない。でも予備試験予備校は夜間だろうが、通信制だろうが開講するから受講に便利。
③ 受験に関係ない科目はやらずに効率的に勉強ができる。
 予備試験っていいことばかりではないか。
 たぶん、いまころ試験の制度設計を考えているのだろうが、これがもしどんどん広まると困るので、予備試験は相当合格者が少なくなるだろう。
 変な冗談だが新司法試験より予備試験が難しいなんていいうことになれば、大変だ。
 
 いろんな人がいっているが、新司法試験というのは、司法試験予備校を排除するためという目的がかなり大きかったはずだ。
たしかに、予備校の指導は学理蘊奥というよりは以下に試験にうかるかということに絞ったものが多いことは事実である。だからといって、合法的に営業している業者を排除するために、新しい制度をつくるなんて国家の横暴だ。だれかがそれで被害を受け、国民全体に損害を与えているのなら別だがそうだったとは思わない。むしろ、毎年、同じ教科書を読み上げる教授やちかんをする副理事や憲法学教授のいる大学のほうがよほど国家に損害をあたえているのではないか(これは極論であって、ほかの大きなプラスがあるから存在しているのであろう。おんなじ理屈で司法試験予備校だってテクニックに走って法学教育をゆがめたといわれるが、他に大きなメリットがあるから繁栄していたのである。悪いことばかりいわれるのは予備校としては心外であろう)。

こういった出自をもつ新司法試験が、予備試験のようなゆがみをかかえるのは当然だ。旧司法試験のほうが、金はかからないし、なんぼかよかったと思う。