狸とお寺

この前、菜の花を見に行った帰りの話です。木更津によってきました。実は、もともと木更津で行きたいと思っていたところがあるのでありました。


この前、夏休みかなにかで、平日昼間にへろへろとテレビを見ていたときのことでありました。「まんが日本昔話」をやっていたのであります。いわゆる「しょじょじの狸」の話をやっていました。「しょ、しょ、しょじょじ、しょじょじの庭は、つ、つ、月夜だみんな出て来い、来い、来い」で有名な話であります。それを見て、「しょじょ寺というのはいずこの寺であろうか」とミラーは思ったのであります。調査の結果、千葉県は木更津にある證誠寺さんというお寺がモデルであることがわかりました。しかも、ミラー家も代々門徒である浄土真宗本願寺派のお寺さんであります。いかずんばあらずであります。

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木更津駅を降りて、歩いて10分程度なのですが、途中の通りに、タヌキの置物があります。木更津全体でタヌキを推しているわけです。すばらしいことです。
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お寺に行ってみるとつましい感じのお寺でありました。ただ、となりに会館があったので、結構、地域に根差して頑張っておられるようです。境内の一角に狸塚があります。タヌキをまつっているようです。

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実は、見に行ってみようと思った大きな理由が、この狸塚なのです。そもそも浄土真宗という宗派はペットの供養とか水子の供養という他の宗派だと大きな財源になっている活動をしない宗派なわけです。そもそも先祖を供養するという考え方もないそうです。ペットの供養をしない理由をいうのを昔、あるお坊さんに聞いたところ「畜生は念仏を聞く耳を持たず」ということらしいです。たぶん、動物をまつったものがあるところは浄土真宗では珍しいのではないでしょうか(蓮如上人ゆかりの犬塚というのが江州のほうにあると聞いたことがありますが、その他にはあんまり聞いたことがありません)。まー、仏教についても勉学途中のミラーにとっては、動物も極楽往生するのかどうかはよくわからないので、今後の研究課題です。今回行ったときは、本堂の外にいってみると、住職はお勤め中だったようでした(御文章拝読の声が聞こえました。よく通るよいお声でした)。機会があれば、今度は由来を直接聞いてみたいような気もします。とりあえず、狸にもつつしんで哀悼の意を表しつつ今日はもう寝ます。