「日本共産党と領土問題」

イメージ 1

ということで最近、尖閣諸島をめぐる紛争があるわけです。

まー、検察の判断で不起訴にして釈放したとか、外交が弱腰とか、いろいろ問題はあるんですが、まー、わたしとしては、コミュニストたるものとして領土問題をどう考えればよいかということであります。

ということで、日本共産党さんのこの本。

まー、千島問題に関する記述が中心なのですが、尖閣諸島に関する記述もあります。

1979年に文庫として出ている本なのですが、今日読んでもその原則は貫徹しているわけです。

「中国によるさまざまな内政干渉行為や不当な領有権主張が、科学的社会主義の立場から逸脱した大国主義的誤りであることをも明らかにしてきました。」(同書254頁)

とあるとおり、中国の領土的野望をきちんと批判しているわけです。

この本であきらかにされているのは、1972年の日中共同声明で平和5原則というのがあって、反覇権をうたっているのですが、それに違反しているということを明らかにしているわけです。

国際共産主義運動の道理にたてば、当然、中国共産党の領土的野望は批判されねばなりません。

まー、今回の事態に関する日本共産党の声明では、「日本政府が、尖閣諸島の領有権について、歴史的にも国際法的にも明確な根拠がある」ということはちゃんとうたっていますが

同時に、「わが党は、中国側に対しても、こうした事件にさいして、緊張を高めない冷静な言動や対応をとることを求めたい」ということでちょっと78年、79年当時より後退しているような気がします・・・・・。

原理、原則にたちがえって大国主義批判をちゃんとやってほしいと思っているミラーであります。