「人として生きる 国鉄労働組合中央執行委員長339日の闘い」

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いろいろ鳩山政権のできごとのなかで、特筆すべきものが、国鉄闘争について和解をしたということがあります。

いろいろとその歴史は深いものがありますが、一つのエポックだったのが、1986年7月の修善寺大会。主流派執行部が分割民営化を認めるという方針を提起したのですが、非主流派、反主流派がその方針に反対して、結局、あくまで分割民営化反対ということになって、主流派執行部が退陣。そのあとに選挙で選ばれたのが、この六本木委員長です。

当時わたくしは中学3年・・・・。

なんとなく、やっぱり「裏切りはよくない」という素朴な倫理観があり、やっぱり最後まで反対したほうがよいと思っていました・・・・。

結局、当時の主流派は国労から出て行くことになります・・・。

で、この本を読むと、当時の話がなまなましく書いてあります。当時は、総評も社会党も指導部は分割民営化やむなしみたいな感じだったみたいで、陰に陽に圧力をかけたみたいなことが書いてあります・・・・。

今回の和解については、職場復帰できるわけではないようなので、けしからんみたいなことを言っている方もいますし、このまま時がすぎて、玉砕するわけにはいかんのでいまここでの解決が必要という意見もありますし、まー、両方わたしはそうだなとは思います。

残念ながら、わたしは、どちらの意見が正しいのか判断をくだす者ではありません。
20数年間の組合員の御苦労を心からねぎらい、その闘いが明日の日本の労働運動の糧になることを祈念しつつ今日はもう寝ます。