中国、習近平国家副主席問題。

まー、ようするに、中国に周氏という副主席という人がいて来日をするそうである。
副主席というからには中国の偉い人なのには違いあるまい。

まー、その人が天皇陛下にあうというのである。
ちゃんと外交的手続きを経て会うのであれば中国とて我が国と国交を有する国家なのであるから異存はない。しかしながら、一部報道によると、宮内庁では、陛下の体調も踏まえて一回ことわったのを、官房長官が無理にごりおししてスケジュールを入れたらしいのである。
しかも、その陰には、中国からの民主党への根回しがあったそうなのである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000549-san-
事実とすれば恐ろしいことである。

まー、右翼の立場からすると、天皇陛下の体調もかまわず、民主党の都合で中国という共産政権の副主席からいわれて会見するなど、不敬きわまりないことであろう。
ぜひ、日本国中の右翼がちゃんと民主党に抗議してほしい。日教組の集会にいっているどころではない。

問題はわが左翼側からの立場である。
ともすれば、中国共産党に遠慮して、今回の事態に対応できていないことを恥ずべきである。
左翼本来の立場であれば、君主制というのは打倒すべきものである。仮にも中国共産党といえども、共産党をなのっているのであるから、その立場に立つべきなのである。
共産主義者として天皇に爆弾を投げに来日するのであればともかく(残念ながら成功しないだろうが・・・)、天皇を元首として認めて拝謁するなど、共産主義者の風上にもおけぬ所業である

もし、反君主制の立場を中国共産党が失っているのであれば(失っていると思うが)、共産党という名前を返上すべきなのである。「中国人民弾圧党」とか「中国スターリン主義官僚党」という名前にすべきなのである。

当然のことながら、日本共産党も、中国共産党を断固として批判すべきである。それが国際共産主義運動の道理である。現に文化大革命日本共産党はちゃんと批判したではないか。
天安門事件についても批判をしたではないか。

それが、ニュースで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000046-mai-pol
を読むと、日本共産党としてはせいぜい「慎重にしてね」程度の反応である。

いずれにせよ、いかに、民主党なる政権が天皇すら自由にできると思っているかがわかる事態である。
昭和初期の軍部出身の総理だって、天皇の信任を失えば退陣したのである。小沢民主党はそれ以上のファシズムであることはいうまでもない。国家の機関で自由にできないものはほぼないといっても過言ではないわけだ・・・・。

P.S.
だいたい天皇陛下というのは基本的にお忙しいのである。半年くらいまえに、「天皇陛下の全仕事 「(講談社現代新書) なる本を読んだ。天皇陛下というのは、たとえば、誰かに叙勲をするという書類が回ってくると、やみくもにハンコを押すのでなく、ちゃんとその人の経歴とかの添付書類を全部確認してハンコを押しているそうである。職務に忠実な方なのである。
しかもお年である。体調にも配慮が必要だ。
左翼としての立場はさておき、人としては、その時間をあんまり気安く扱わないでほしいと思うのである。