霜山徳爾先生「人間の限界」

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ということで先日新聞で先生がおなくなりになったことを知りました。ご冥福をお祈りするものです。
別に先生から直接教えを受けることはなかったが、高校生のとき本書を読んだことを思い出します。

たぶん高1くらいの話です。
まー、そのころは普通に結構本を読んでいて、なんか、やっぱり実存主義というのはちゃんと勉強しようと思って、その手の本を読んでいた記憶があります。
まー、高2、3くらいになると、マルクスとかレーニンとかしか読まなくなってしまったので、それまでの短い間ではあったが・・・。

当然、原書でよむ語学力はなく、サルトルとかの翻訳もよくわからなかったので、松浪信三郎先生の本とかを読んでいたのを思い出します・・・。


日本の当時の哲学者で実存主義というと松浪先生だったのですが、心理学者で実存主義というと霜山先生でした。

この本の第一章は「生きる楽しみはあるのか」、最終章たる第九章は「人生との告別」。

この本の最後のほうに「生命は死にいつかは統合されるべき性質のものだが、その日時は明確ではない。しかし、その明確ではないことが、われわれ自身に初めて生成へのうながしを与える(中略)死を忘れれば人間はまちがいなく軽薄で愚鈍になるであろう」

やっぱり愚鈍にならないようには、たまにこういった本をよんで生とはなにか死とはなにかを考えてみようと思っております。

(注)なんかこういった話を書くと、ミラーは人生についてなやんでいるのではないかと心配するひとが万一いるかもしれませんが
幸か不幸かまったくそういったことはありません・・・・。