「蛙昇天」

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ひさびさにちょっと重たい本。
有名な木下順二先生の戯曲であります。
まー、ようするに、あるアオガエルの話なのです。
そのアオガエルは、アカガエルとの戦争のときにアカガエ
ルの池に抑留されるのです。そのとき、アオガエルの池の
ある親アカガエルの政党がアカガエルの池の政府にたいし
て「アオガエルをアカガエル化して帰すように」と要請し
たという疑惑が出され、当時、アカガエルの池に抑留され
ていて、通訳を務めていた主人公がアオガエルの池に帰還
してから、アオガエルの池の国会に国会に呼ばれたりいろ
いろあって、煩悶の末自殺してしまうみたいなストーリー
なのです・・・・。

まー、カエルの国の話として木下先生はお書きになってい
ますが、1950年にあったいわゆる「徳田要請問題」を
もとに書かれている戯曲です。

まー、いろいろな観点から読めるのですが、哲学者として
良心をもって生きていこうとしている主人公が政治という
形而下の問題に巻き込まれ、死という最悪の結果をたどっ
てしまうという話なのです・・・。
政治というもののくだらなさをひさびさに実感した本であ
ります。あんまり筋は書きませんので興味あるひとは図書
館とかで借りて読んでください。

今日は疲れたのでもう寝ます・・・。