「民法のすすめ」

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ということで、先日、高田馬場ブックオフで発見しまし
た。星野先生というと利益考量論の立派な先生です。
星野先生の素晴らしいところは、Yねくら先生と違って、
銀行実務にも大変理解があるところで、金融法学会の理事
長を長らく務めらおられました。

まー。私のころには既に退官されていましたが、よく放送
大学のテレビを見ておりました・・・・。
この本は、そういった先生の学識が惜しみなく注がれてい
る本で、新書だけど読み応えがあります。
まー、「市民社会を支えているのも、市場経済を支えてい
るのも民法なんだ」という民法の重要性を説き起こそうと
いう本なのです。

時あたかも、民法のとくに債権法の部分の改正作業が進ん
でいるようです。
まー、中心作業担当者は、もはや、星野英一先生の弟子の
世代に移られていて、某U元教授が事務局長をされている
ようです。

まー、債権法の改正というのは、国民的課題なわけです。
法律家向けに検討の状況を知らせるのは当然ですが、
もっと国民向けにちゃんと発信をしてほしいのです。
それも、もう、ほぼ改正内容が決まってからではなく、な
んか、契約で困っている普通の市民の意見をもっと吸い取
るための発信が必要なのではないでしょうか。

民法でいえば、星野先生もそうですが、川島先生や末弘先
生もいろいろと法律の専門家じゃない人向けの本をいろい
ろ書いているわけです。
まー。現役の人には、閉ざされた世界だけではなく、世間
への発信を望むものであります。