アニメの殿堂

ということで補正予算が通りました。まー、いろいろいわれていますが、メディアで一番いわれているのが、「アニメの殿堂」なわけです。
正式名称を「国立メディア芸術総合センター」といい、アニメ、ゲーム、漫画といったソフトを収集展示する拠点なわけです。いつのまにか117億円が計上されています。

野党の一部は、「巨大な漫画喫茶」として弾劾しているようです。腹が立つのは、一部の自民党の手先の評論家がテレビで、「アニメは日本の文化でどんどん発信すべき」とか「若者からこの政策は支持をあびている」などといっていることです。

だいたい、日本の文化でほんとに金をかけるべきなのはアニメなのか、もっと発信すべきものはないのか、と思うのです。
たとえば、歌舞伎とか、浮世絵とか、そういったものは世界的に高く評価されているのです。そういったものを海外に伝える予算に使ったほうが、文化の発展に資すると思います。

ほかにもいろいろあります。

たとえば、数学の世界では和算というのがあって、いろいろと成果をあげているわけです。神社に算額というのを奉納しているのです。そういったものを一堂にあつめるとか、いろいろやることはあるはずです。

百万歩譲って、アニメが日本の文化で一番金をかけるべき分野だと仮定します。(仮定法過去)
それにしても「アニメの殿堂」は作らんだろうと思います。アニメの殿堂を作ってもくるのは、クリエーターよりはたんなるファンがほとんどでしょう。
世界に発信する、アニメの価値を高めるのであれば、アニメのクリエーター用の学校を作ってさらなるレベルアップをするとか、いま、苦労しているアニメ産業に従事してい
る人に補助金を出すとか、ちゃんと生活して、新たなことができるようにするとか・・・。
まー、要するに、アニメの世界にやる気のある人材をもっと流入させる仕組みを作ったほうがよいと思うのです・・・。

まー、たんなるオタクの殿堂にならないようにしたいものです。さらによくないのは、閑古鳥がなくようになっては仕方がないわけです。
まー、いずれにせよ、そんなんを作るんだったら、私のしごと館をもう一個つくったほうがよっぽどましだと思うのです。(当然そんなもんも作る必要は全くありません)