自国の文化を守るとはいかなることか。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090212-OYT1T00820.htm

インドでは、原理主義的なヒンズー教徒が、バレンタインデー粉砕のためにかなり過激な行動に決起しているようである。
手法として暴力的な要素が強く、その点においてはあまり支持・連帯できないが、自国の文化を守ろうという点では、みならうべきところがあります。

外国人から、日本の文化についてよく聞かれますが、案外知らないものです。先日、初詣は、「神社と寺どっちにいくのか」と韓国人から聞かれたのでありますが、そもそもよくわからなかったわけであります。

あと、「なぜ、クリスチャンならざる者がクリスマス(ないし、バレンタインデーなど、キリスト教に関係する日)を祝うか」ということはかならずその近くになると聞かれることであります。

どうやら、初詣についは、寺社や電車の経済活動、クリスマスやバレンタインデーについては、ケーキ屋や菓子屋さんなどの経済活動が大きく関係し、大きな行事になっているような気がします。

反面、自国からの古い文化で、あんまり経済活動を生み出さないものは、すたれているようです。節分なんかも、昔からある行事ですが、豆屋さんくらいしか儲からないのでクリスマスほどの行事にはなっていないようです。

やみくもに、外国の文化を経済的な事情で取り入れるのではなく、自国の文化を発信することも大切なのであります。

たとえば、我が国の法律というのは、いろいろな外国法の考えを取り入れるとともに、独自の発展を遂げており、その基底にある考え方を外国に紹介するというのは意味のあることだと思います。

どの大学の法学部にも英米法という講座はあると思います。あと、ドイツ法とか、フランス法とか外国法の講座はあるはずです。

しかし、たとえば、アメリカやヨーロッパの大学に日本法という講座はあるでしょうか。調べたことはありませんが、あっても少ないはずです。アメリカで日本法を研究している人って聞いたことがありません。日本の法学部にヨーロッパから法律を勉強しに来ている人もほとんど聞いたことがありません。逆は多いのに・・・。

ということで大儲けしたら、諸外国の大学に日本法の寄付講座をどんどんつくっていきたいと思っております。