あー貸金業。

ということで、昨日貸金業務取扱主任者のも問題集がきていたのであ
ります。

さらさらと問題を見てみると普通にやって、7割くらいはできそうな
気がします。とくに、参考書を買うのはやめて、問題集をひととおり
やって試験に臨みたいと思っております。

まー、試験にでそうな出資法、利息制限法、貸金業法というのは、む
かしさんざん仕事で関係していたので証券外務員と同じく1週間くら
いので対策でなんとかなるような感じです。
(危険ですのでよい子はマネせず、講座にかよいましょう。)

アマゾンをみてみると、信濃町のわが古巣(きん○○様)からは、対策
教本というのが4冊シリーズで出ております。いそがしい貸金
業界の人がそんなにテキストをいっぱい勉強できるのか心配している
今日なのであります。

でも考えてみるとこの試験、日程はおろか試験実施団体も正式にはき
まっていません。

どうやら、日本貸金業協会が、試験実施団体に指定されるようにいろ
いろ頑張っているようであります。

まー、いままで、試験制度になるまでの貸金業務取扱主任者になるた
めの講習というのは、日本貸金業協会ほか3団体(クレジット産業協会、
信販協会、リース事業協会)がやっていて、いちばん、会員層のは幅
が広い(ようするに貸金業者みんなを会員対象としている)のは貸金業
協会なのですから、貸金業協会が試験をやるのが順当なような気がし
ます。実際私も、「まー、そうなんだろうな」と思っていた次第です


しかし、よくよく考えてみるとそれでいいんでしょうか。たとえば、
宅建業協会(ようするに不動産屋さんの団体)が宅建試験をやるような
もんです。

その日本貸金業協会の会長さんというのは、某黄色い看板の会社の役員
をされていた方であります。
とうぜん黄色い看板の会社さんの社員も多く試験を受けられるでしょう。
協会の名誉のために断言しますが、問題の漏えいなどという破廉恥なこと
をする人間が協会にはいません。しかし、はたからみるとどう思うでしょ
うか。李下に冠を正さずということばもあります。

また、試験委員を委嘱して公正に出題を行うのでしょうが、中身が業界よ
りにならないか心配です。たとえば、法律問題でも、消費者保護に関する
問題より、債権回収に関する問題に重点が置かれるのではないかという心
配があります。

かといって、「社団法人貸金業試験センター」みたいな団体を作って、渡
り鳥が飛来してくるということもいまのご時世では難しいでしょう。

金融庁所管の公益法人で、資格試験の実施について、経験があるところを
選定するみたいないことになると、それこそ、信濃町の某社団法人が指定
されることになりかねません。はたして、それがよいことかどうか・・・。
漢検なみの儲けを手に入れることでしょう。

まー、実施団体がどこになるにせよ、私の提言としては、
① 試験委員に会員会社の実務家を任命するような場合には、その人が社
内で研修なんかやらないようにきっちり注意する。
② 試験委員の中には業界よりの人ばっかりではなくて、貸金業界に批判
的(あくまで建設的には批判している人に限る)な人もいれる。学者として
は批判的な人のほうが多いから人材にはことかかないであろう。

そもそもなんでこの資格試験の制度ができたかというと、まー、ようする
に、いろいろ社会的に問題を起こす貸金業者があったからでしょう。少な
くとも世間一般はそう思っているはずです。業界の中には、「国
家資格化になってステータスが高まった」などと思ってよろこんでいる人
はいくらなんでもいないでしょう。世間の眼は厳しいわけです。

ということで、今日は水戸黄門をみたらもうねます。