あー、倒産。

ということで、むかしから倒産法は好きでありました。いまでも、帝国データバンクの倒産速報は座右の書であります。

ゲートウエイ21という留学支援の会社が倒産したわけであります。

この手の業界は、あらかじめ留学の費用をまえどりするので、資金繰り的には楽なはずです。
(ただ、BS上は、前受け金という負債がふくらむ)。
ただ、その留学の費用である前受金を、ちゃんとプールせず、当座の資金繰りにつかってしまうと、お客様が留学するときには、その費用が会社にプールされていないことになります。そのために、次のお客をあつめないと費用がでないので、広告費を出して、募集をする。まさに自転車操業3です。

実は、資格学校もそういった業種であります。だいたい、一番口座の申込が多いのは3月です。3月に4月以降の講座の受講料を前受けします。

本来それは、4月以降の講座開講の費用としてちゃんとプールしておかねばならないはずです。

わたしがみることろ、そうでない会社も多いようであります。運転資金にまわしている会社もあるでしょう。

受講生というのは、債権者なわけです。数十万する講座ってよくありますけど、それを申し込むことは、人に数十万貸すのと同じです。
もし、皆さんが数十万人に貸すときは、その人の信用状況を調べると思います。
なぜ、数十万の講座を申し込むときにだれもその資格学校の信用状況をしらべないのか不思議です。
まどぐちで、決算書を見せろといってもぜんぜん不思議ではありません。

今回の留学会社の破たんでおもったのは、つぶれない資格学校をえらぼうということでありました。

なお、今回わたくしがこういったことを書いたのは過去に属した組織の現状とはなんら関係がないことを申し添えます。