いってきました世田谷美術館。

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ということで先日世田谷美術館にいってまいりました。
多くの人にとって美術館とは絵をみにいくところでしょう。私にとってもそうです。しかし、この世田美の面白いところは、美術館でコンサートをやっている点。しかも今回は、チューバのリサイタルです。非常に珍しいのでそれを聞き逃す手はないと思い聞きにいってきました。
本日登場されるのは、近藤陽一氏。近藤氏は、大阪市音楽団のチューバ奏者をやっています。大阪市音楽団というのは、大阪市の運営するプロの吹奏楽団です。関西では非常に有名かつ歴史のある楽団。しかも、近藤氏の前任のチューバ奏者は、現在NHK交響楽団で活躍する池田幸広氏であります。池田氏N響38年ぶりのチューバ奏者交替ということで話題になり、NHKの番組でもとりあげられたのでご覧になったかたも多いことと思います。
なにせ、そういった歴史ある楽団で活躍する近藤氏なので、チューバの音をひさしぶりに堪能しました。チューバってこんな高い音から低い音まででるし、高度な技巧も使えるし、なんてすばらしい楽器なんでしょう。とあらためておもったしだいです。

しかし、途中で気になった点がありました。近藤氏があいさつの途中で、「最近、橋下知事になって府はたいへんなようです。大阪市音楽団は市なので、まだそんなに大変なことにはなっていませんが・・・」みたいなことをおっしゃっていました。そうです。大阪府橋下知事のもとで予算の削減が進められています。市は別だから大阪市音楽団は大丈夫でしょうが、市への補助金が減ったりすると、どうなるかたいへん心配です。

たしかに、芸術奨励というのは、すぐに成果が出ないのでどうしても予算が苦しくなると削減されがちです。しかし、青少年の健全育成のためであったり、ストレスに悩む人々にうるおいを与えたり、結構大事なのです。効果がはかれなくても絶対大事なのです。

橋下知事には、絶対に文化的なところへの予算を削ってほしくないと思います。文化がないと町は荒廃していくに違いないのです。ひさびさに文化に触れた一日でありました。