続 コンプライアンス

さて、本日の更新です。先日の横領した保険外交員の話の続き。
あのあと、その会社のホームページをみても新聞、テレビをみても、この件が公になった気配はない。このままだと横領行為をした、Mなる男は会社はくびになるかもしれないがそれまでである。生命保険会社の場合、たしか協会で研修とか試験とかがあるし、うわさにもなるので、同業の他社に就職するのはかなり難しいと思う。
しかし、たとえば証券会社に就職しようとMが考えるとそれをとどめるすべはない。証券も協会の外務員には、確か何年か以内の前科があるとだめという欠格事由があるので、前科があったら別である。内々に処理されてしまうと、どうしようもない。

資格商売ではどうだろうか。弁護士として懲戒処分をくらったらから、今度は弁理士になるというのは認められるだろうか。
たしか、弁護士会を除名になってから何年かは弁理士にもなれないはずである。当然のことである。情状によっては、何年たとうが、弁理士会に入会できず、登録して業務ができないと思う。そもそも弁護士が悪さをすれば新聞にはでるし、なかなか次の仕事といっても難しいはずだ。

社会から専門家として評価してもらおうと思えば、自浄作用を果たすことが大事。適当な処分をしていると、「どうせその程度のものだ」と思われてしまいである。