あー。水戸黄門。

実は、私、テレビで一番好きなのは水戸黄門なのであります。現在も夕方の再放送を録画し、帰ってから見ております。

昔は、ただ、勧善懲悪ドラマとして見ていたのですが、最近は、いわゆる悪人側に感情移入してしまう場合も多いわけであります。

暗愚な殿様のもと実権を握る勘定奉行などは、いまでいえば、二代目のボンクラ社長のもと業績達成能力はすごい営業部長が会社を牛耳っているというような状態でありましょう。
当然そういった状態ですから、営業部長=勘定奉行としては、出入り業者からわいろももらうでしょうし、多少セクハラ的行動もあるでしょう。

勘定奉行には、勘定奉行の悲しみがあるのです。その根底にあるのが、「なんで、こんなあほが殿様なんやろか」という身分制度に対する疑問であります。自分がどんなに頑張ってもその生まれのせいゆえに、せいぜいなれて家老です。そうすると、もう、私欲に走るのは当然といえましょう。

そこで、もし良い勘定奉行であれば、別に自分の地位などさておき、領民のためにつくすでありましょう。

悪に走るかどうかは、自分のこころがけひとつということでしょう。
わたくしも悪い勘定奉行にならないよう励みたいと思います。